【OPSとは】新しいベースボールの教科書1

OPSはもう古い? OPSの問題点と新しい指標

打者を評価する指標として定着してきたOPSにも問題点はある。まず一つ言えるのは、OPSは打者を評価する指標であって、プレーに対する評価ではないということ。つまり、OPSはどの選手がどのような点で長けているかというよりは、選手の総合的な価値を示している。
そして最大の問題点は、OPSでは出塁率よりも長打率の方が数字の増加に寄与するということである。ある試算ではOPSにおいて長打率は出塁率より1.8倍ほど寄与率が高いとされている。つまり、OPSにおいては出塁能力に長けている選手が歌唱に評価されているのだ。

wOBA(Weighted On-Base Average)は、そういったOPSの欠点を修正した値である。その数値が意味するところはOPSと同様に、その選手がどれだけ得点に貢献しているかということだが、四球や単打、失策による出塁、本塁打など、それぞれの出塁方法に対してセイバーメトリクス的な見地から妥当と思われる加重を与えている。以下はNPBで用いられるwOBAの計算式である。

wOBAの計算式

wOBAの特徴としては、四球や失策出塁といった出塁の各イベントを個別化することで数字に対する出塁率の寄与率が高まるという点である。以下の表は青木宣親とデスパイネの2019年の打撃成績であるが、OPSはデスパイネが上回っているのに対し、wOBAでは青木がわずかながら優っている。

青木宣親とデスパイネ

また、OPSの応用としてOPS+という指標も存在する。これは、リーグにおいてその選手がどれほど傑出しているか(あるいは劣っているか)を示す数字であり、リーグの平均を100とする。ちなみに2019年シーズン、MLBのア・リーグでもっともOPS+が高い選手はマイク・トラウトの185、ナ・リーグではクリスチャン・イェリッチの179である。

参考資料

・Fangraphs「OPS and OPS+」by Steve Slowinski February 16, 2010
・Fangraphs「wOBA」by Steve Slowinski February 15, 2010
・Fangraphs「A Visual Look at wOBA」by Steve Slowinski April 18, 2011
・Baseball Prospectus「Baseball Prospectus Basics: OPS」by Christina Kahrl March 5, 2004
・Bill James Online「The 96 Families of Hitters」by Bill James August 27, 2008

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