今オフ最大の“カモ”=ロッテ、主力流出の是非〜2019年FA市場・ロッテ編〜

私も地元民だからわかるが、千葉ロッテファンにはどこかM気質のようなところがある。プロ野球の連敗記録をどこか誇りに思っているし、反対にAクラスなんかにいるとソワソワし出す。それは、よく言えば逆境に強いということなのかもしれない。2010年のいわゆる“下克上”はその最たるもので、下から上のものを突き上げるのは彼らにとって何とも気持ちのいいことなのだ。
ただ、今季のオフシーズンに訪れる逆境は、そんなロッテファンでも相当な痛みを伴うだろう。2019年オフ、ロッテは12球団で最大のカモとなる。そう、主力のFAが多すぎるのだ。

今オフ最大の“カモ”

確かにロッテはFA権を獲得した選手が魅力と思うようなチームというよりか、FA権を持った選手が流出するチームだ。ロッテに入ってくる選手といえば井口資仁のような奇特な(というか、ちょっと変わった)人間か、涌井秀章のような千葉出身の選手くらいで(とはいっても、丸佳浩は来なかった)、あとはだいたいが出ていく。記憶に新しいのは今江敏晃や成瀬善久。それに供給先は日本にとどまらず、アメリカにだって行く。そこでロッテは他の球団へ選手が流出しないよう悪名高き“宣言残留の禁止”を不文律にしているわけだが、それでも出て行く人間は出て行く。ちなみにこの宣言残留の禁止、つまりFA宣言後はロッテに戻れないというある種の憲法違反はロッテファンである私(※Mではない。Sだ!)が唯一嫌うロッテの文化である。

ロッテ、主なFA
さて、2019年オフにFA権を獲得する主な選手は益田直也、鈴木大地、荻野貴司、角中勝也。角中は、FA権を獲得するというかは単年契約のために今オフFAとなる。うん4人とも、あからさまにロッテの主力である。それに厄介なのは(いやロッテファンとしては嬉しいのだが、フロントの心情を忖度すれば厄介に思えるのは)、角中を除く3人がキャリアハイ、ないしキャリアハイに近い成績を残していることである。ロッテは本当にケチな球団なのだ、契約最終年でこんな成績出されちゃ金銭的に選手を引き止められない(ちなみにロッテで年俸が1番高い涌井は、12球団の最高年俸選手のなかで1番年俸が低い)。
それに角中に関しても、ロッテを出る可能性は十分あると思っている。それは他の3人と全く反対の理由のためで、つまり近年の成績が思わしくないからだ。自分に鞭を打つために環境を変えたい。移籍会見でそんなような発言をする選手を私は何人も見てきた。

主力流出の是非

さっきも言ったが、私はSっ気のあるロッテファンだ。だから、あえて突き放すようなことを言うわけではないが、FAの選手がロッテから出ることは決してチームにとって悪いことではない。それは今シーズンCS争いをしているといえども、ロッテは再建中のチームだからだ。主力が流出するのを諦めて、若手にチャンスを与える、あるいは移籍の補償としてプロテクト漏れした有望株を獲得する。それも悪くない選択肢の一つだと私は思う。
多くのロッテファンが知っていることだが、今季の若手の活躍は素晴らしかった。涌井やボルシンガーといった先発の柱が不調のなか、二木康太や種市篤暉、岩下大輝が頑張った。リリーフでは東妻勇輔が出てきたし、中村稔弥だって悪くない。それに成田翔だって、佐々木千隼だっている。野手に関しても他球団が羨むほどの粒ぞろいだ。高卒ルーキーにして開幕スタメンに名を連ねた藤原恭大、ファーム本塁打王(9/21現在)の安田尚憲、なんか最近こじんまりしちゃってるが平沢大河もまだ21歳である。数年後には、彼らが今オフに流出する選手の穴を補って余りある活躍を見せるのを、期待せずにはいられない。
でも、一つだけ言いたい。

鈴木大地は出すな!

続き…鈴木大地の価値

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